First Nationsを想う。

僕たちが遊びにいった保養地、その近くには湖があります。
その湖のほとりの一角に、First Nationsとよばれる、ネイティヴ・カナディアンの居住地がありました。
彼らは、政府からそこを居住地として与えられて住んでいるのだそうです。


僕はなんだかとても複雑な気分でした。
多くの人がたのしくはしゃいでいる湖、その同じ一角に、半ばあてがわれるようにして住まわされているネイティヴの人たち。


そして僕らは、その一角にあるショップで彼らがみずからの手で作ったものを購入しました。
それは、あまりにもネイティヴ・カナディアンのものでした。
そこには彼らの伝統が込められていたし、文化がありました。
しかし自らのアイデンティティを切り売りしなければやっていけない彼らの現実と、半ば浮かれ気分でショッピングを楽しんでいる僕らの現実とが、どこでどうすればきちんと交差するのか、あまり良く分からない気分でした。


僕は小さな皮のブレスレットを買いました。
日本でも、彼らの事を覚えておくために。

虹の戦士

虹の戦士