日々の光。

僕は昨年の十二月からこっちにやってきているわけだけれども、「よくもまぁ、やってこれたものだ」と思うことがある。
未だ、十分に英語でコミュニケーションできているとは言い難い。
頑張って会話しているつもりが、いつの間にか相手との間に「?」マークがいっぱい浮かんでるなんていうことは日常茶飯事だ。
そのたびに、自分に不甲斐なくもなるのだけれど。


そんな、心にあんまり優しくない日常を支えてくれるのは、一通のメールや手紙だったりする。
特に、週に何回か彼女と交わす会話(by Skype)は、どんなにか僕の心をやわらかにしてくれたろうかと思う。
いたって普通の会話だと思う。
今日あったこと、明日の予定。
今日の天気、面白かったテレビ、友達との会話、気になるニュース。
腹が立ったこと、悲しかったこと、嬉しかったこと。
これまでのこと、将来のこと。
会話の内容それじたいを取り出してみれば、必要不可欠なものは決して多くない。
けれど、僕らが言葉を交わしているという事実、けっして多くは無い時間を共有しているという事実、それらが今の僕の生活を強めてくれることがらの、小さくない一部であることは確かだ。


カナダの空は広い。
時々、「この空も向こうとつながってるんだなぁ」なんて、思春期の感傷のようなことを思ったりすることもある。


ともすると「当たり前」になってしまう毎日の生活の中にあるよろこびの源に、きちんと「感謝」を表すことが大切だと感じた今日この頃。