池上良正 著『近代日本の民衆キリスト教−初期ホーリネスの宗教学的研究−』


下記は、東北大学出版会より転載。
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『近代日本の民衆キリスト教−初期ホーリネスの宗教学的研究−』
池上良正
定価2,940円(税込) ISBN4-86163-037-1  C3014
292頁、A5判
(2006年11月刊行)


中田重治を中心とするホーリネス運動は、明治末から昭和初期にかけて、聖霊の直接的な体験や、病気の癒し、差し迫ったキリストの再臨などを説くことによって、エリートではない庶民層にまで勢力を伸ばした。本書は「宗教学」の視点に立ち、従来の研究史の中で空白になっていた彼らの活動の実態を、当時の機関紙などの資料から丹念に描き出した、初めての本格的な研究書である。キリスト教研究の分野だけでなく、広く近代の宗教史や民衆運動、世界宗教の土着化の問題などに興味をもつ読者にも、大きな示唆を与える一書。