Perspectives.
"Resident Aliens"を終えて、↓を読んでいます。
Perspectives on the World Christian Movement: A Reader
- 作者: Ralph D. Winter,Steven C. Hawthorne,Darrell R. Dorr,D. Bruce Graham,Bruce A. Koch
- 出版社/メーカー: William Carey Library Pub
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: ペーパーバック
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分厚い(700ページ超)。
ま、全部読むつもりは毛頭ないので。
(5/2追記)
面白そうな論文だけセレクトして読了ということに。
タイトルで選んだので、「がっかり」と「これは!」の二極に分かれました。
考えたこと、とりあえず四点。
1).すべて宣教する側からのアプローチである、ということ。
宣教をうける側からのアプローチもあっていいんじゃないかなー、と思います。
パラダイムシフトとかいう割りに、あんまり変わって無いじゃないかと。
2).自分の足元を見ることから始まらない宣教論は、ぜんぜん響かないだろうな、ということ。
つまりは悔い改めから始まらない宣教論は、結局傲慢なものにしか落ち着かないし、あるいはマーケティングと大して変わらないものになってしまう。
3).「対話」という視点が決定的に欠落している。
「諸宗教対話」とか絶対言わない。
「シンクレティズムを避ける」とか言ってるんですけども、それって結局自分が生きている信仰に確信が無いだけじゃないかと。
あとnon-christianを宗教的に程度の低い人って看做してる感覚がぬぐえない。
どんな形の宗教であれ、そこに人々の願望が投影されているという事実から始めないと、もう駄目だと思う。
4).キリスト教は福音であり、それ以外ではないこと。
「cultureとGospelを分けて考えないと駄目だ」ということがしつこいくらい出てくる。それくらい分かちがたくなってるということか。
当たり前すぎて言うまでも無いことなのかと思ってたのだが、そうでも無い様子。
contextualizationというのは、キリスト教がヨーロッパに広まった時からのことであって(もっと言えばローマの属国にあってユダヤ教から分離した時からかな?)、つまりキリスト教に本質的なことだと思ってたけど、そうは思ってないみたい。