「会話・交際が減ってきている日本人」
『図録▽会話・交際が減ってきている日本人』(社会実情データ図録)
男女差だけでなく、全般的に会話・交際の数が減っている。
最も少ないのは、平日の中年男性(平均8人)。
コミュニケーションの内実の変容がはっきりと読み取れる。
「会話・交際」のなかには電話・電子メールも含まれるため、コミュニケーション・メディアによる置き換えという可能性は低いように思われる。
つまり、端的にコミュニケーションが少なくなってきている、ということ。
世代間格差、という解釈のほうが正しいか。
コミュニケーションの数が少ない人が、そのまま孤独であるとは限らない。
少ない人数との濃密な関係は、多くの希薄な関係より優れている、と言えないことも無い。
しかし、そのような「濃密な関係」を強いる環境は、いったんその環境が解体されてしまうと、あるいはその環境からはずされてしまうと、とたんに孤独に陥る。
つまり、孤独へのリスクヘッジがしにくいということ。
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