今日のお勉強、私的メモ。

今日は、昨日の続きでpredestinationをやって、続きでGod's workの学びをしました。
creationとprovidence。
読んでいて思ったのは、というか前々から分かってましたけども、キリスト教の「世界観」というのは、秩序指向なんでしょうかね。
創世記の一章においてすでに、
"God looked at everything he had made, and it was very good"(Gen. 1:31)
と言ってるくらいですから。


でもそうなった時に、現実の社会にある逸脱状況はどう受け止められるんだろうか。
それこそほんとうに「逸脱」として処理されてしまうだけなんだろうか。


貧困や差別や暴力といった現象、そしてそれに付随する人間の感情。
これらは、「本来的ではないこと」という意味において、「逸脱」であるのかもしれない。
しかし、(残念ながらというべきか)そういう「逸脱現象」は僕らの社会や生活にかならずあるものだし、それらを、なにか一つのフレームワークに落とし込んで理解したふりをするのは嫌だなと思いつつ読んでいました。


僕が学んでた社会学の主要テーマの一つに社会秩序の問題があります。
「社会秩序はどのようにして存立し、それが保持されているのか」
この問いは、問い方によって「保守的」なものにも、「進歩的」なものにもなりえます。


このテーマ、<世界>の秩序の問題については、神学と社会学の間を往復しながら考え続けていきたいと思いました。

宗教の社会学―行為理論と人間の条件第三部

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ルーマンの社会理論

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Introducing Christian Doctrine

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付記(自分に向けて):
秩序というものをどのように捉えるかが重要。
有機体のアナロジーに基づいた秩序観と、ルーマンのようなコミュニケーションが創るものとしての秩序とでは、決定的な差異がある。
あるいは、官僚制にみられるようなソリッドな組織のアナロジーと、ネットワークのアナロジーとの対比。


全てこれらの議論は、「分析的」な視角であること(にすぎないこと)に常に気を配ること。
分析のフレームワークが異なれば、理論体系も異なる。

社会体系論 (現代社会学大系 14)

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ゲマインシャフトとゲゼルシャフト―純粋社会学の基本概念〈上〉 (岩波文庫)

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組織とネットワークの社会学

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リーディングス ネットワーク論―家族・コミュニティ・社会関係資本

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科学革命の構造

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