学校って何だ。

日本のニュースをみると、子どもを日本で育てることの困難を伝えるものが多い。
いじめ。児童虐待。子どもをねらった犯罪。ひきこもり。
最近では、教師が生徒のいじめを「煽った」として、方々から袋叩きにあっているようだ。
もちろん、この事例に関してその教師を特に擁護するつもりはまったく無い。
まったく無いけれども、なんだか少し腑に落ちない感じはする。
そういう「それみたことか、やっちまえ」的な行為というか感情の持って行きかたというか、それを指して「いじめ」っていうんじゃなかったろうか。


統計データを見てないからなんとも言いがたいけれど、印象として、今の子どもはいろいろな意味でサバイバルするのが大変だなと思う。
勉強のこと、友人関係のこと、先生との関係のこと、親子関係のこと。
僕が子どもだった頃は、田舎の子どもだったということもあったからか、もっといい加減な子どもだったと思う。
いわゆる「良い加減」ではなくって、ほんとの意味で、いい加減。
それを僕は「子どもらしい」と思うんだけど。


今は、へたをすると、学校に行くと殺されるかもしれない時代だ。
で、そういう死亡事件が出たりすると、当然だけれどその学校の責任が問われる。
もちろんそりゃそうだ。
その事件が起こった現場が学校なのだから、管理責任としてきちんと問われなければならないのは当然だ。
だけれども、僕は一つ思う。
「その子どもは、何故殺されるまで学校に行き続けなければならなかったのか」ということ。


「学校なんか行かなくていいじゃん」って思う。殺されるくらいなら。
「家でPS2やってたっていいんじゃないの」って思う。
確かに、嫌な奴となんとかやっていけるスキルを身につけることは大切だし、そのために我慢する事を学ぶのは大切だけど、でも、死ななくってもいいと思う。殺されなくってもいいと思う。
リアルでバトルロワイヤルなんかすんなと思う。
適当に「いち抜けた」しちゃえよって思う。


学校に居場所が無い子どもって、いっぱいいると思う。
僕もそうだったから、親に内緒で結構さぼってたなぁ。
別の街まで電車で行ってぶらぶらして。
で、「ただいまー」とかって家に帰るんだけど。
「悪いなぁ」とは思ってるんだけどね。親に。


そんなんでも、やっていけるんだってこと。
いい加減に学校なんて行ってても、何とか生きていけるんだってこと。
そういうある種「当たり前」のことって、当然だけど学校じゃ教えてくれない。
「学校来なくってもいいですよ」とは、担任の先生には言えないし。


「子どもの教育に関しては国と学校が責任を持ちます!!」みたいな感じになればなるほど、子どもの生活ってどんどん息苦しくなるんじゃなかろーか。