勉強の日々。

Foolishness to the Greeks: The Gospel and Western Culture

Foolishness to the Greeks: The Gospel and Western Culture

↑の本を読んでいます。
「宣教論についての名著」ということで読み始めたのですが、意外とnotionalな本です。


missionaryはすべからく自らのperspectiveとしてbuilt inされているwestern cultureのdominant cultureの再検討をせよ、という問題意識から始まるのですが、途中から科学論や認識論(四章はほぼ全て)になったりして、予想外の展開です。


著者のNewbeginの科学(的認識)論には、ちょっと賛成できない点があるのですが、「natural scienceであれsocial scienceであれhumanitiesであれ、すべて人間の行為は、厳密な意味で、価値判断から逃れることは出来ない」という意見には同意です。
こういう視点が「宣教論の名著」のなかにあるというのは面白いなと感じました。


トマス・クーンは他の本にも出てきますが、ピーター・バーガーやハンナ・アレントのような、いわゆる「神学書」にはほとんど出てこない学者もたくさん出てきます。
純粋な神学書としてよりも、キリスト者がみずからの社会を批判的に振り返っている著作(キリスト教文化社会論?)として楽しんだほうがいいような気もします。


あと二章残ってるけど、もういいかな・・・。